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今年で22年目になる看護師です。端から見ると「ベテラン」ということになるのでしょうか?院内の若手の指導や関連の看護師養成施設で臨時講師をしたりすることもありますが、私自身まだまだ発展途上と思っていて、日々勉強をしています。そんな立場から自分の勉強と若い看護師へのアドバイスを兼ねて、普段あまり言えないこともまとめてみました。
看護師の転職経験は、いろいろな経験を積んでいると評価されますので、たとえ数年で転職したとしても、マイナス評価にはなりません。少しでも経験したスキルは必ず役に立つのです。そのため、若手看護師の転職は、実は非常に有利なのです。もし転職を考えているならば、経験値が低くても躊躇うことはありません。
若手看護師は、体力もあり、長く勤務できる可能性もあり、職場に順応しやすいといったメリットがあります。これは、経験不足というデメリットを補うに十分と考えられます。それというのも、ベテラン看護師は自分のやり方を通そうとしたり、その病院のやり方に合せることができない傾向にあり、その一方で、若手看護師は経験が浅い分、素直に新しいやり方を受け入れやすく、すぐに職場に馴染み、周囲の看護師ともスムーズに連携が取れるようになるのです。このため、若手看護師は採用されやすく、重宝されること間違いなしなのです。ただ、すぐに辞めてしまいそうな曖昧な態度をとる人は、採用されにくいので注意が必要です。
転職を考えているなら自分の目標に合った転職先を選ぶようにしましょう。
・クリニック……小さなクリニックであれば、臨床経験の少ない若い看護師が多く、スキルもさほど必要ではありません。残業も少なめで、通常の業務もそれほど忙しくありません。そのため、プライベートを充実させながら、看護師経験を積むことができます。ただし、大きいクリニックになると、専門性が高く、ある程度のスキルが必要になる場合もありますので注意しましょう。
・大学病院、総合病院……長く働きたい人や、いろいろな経験を積み、スキルアップしたい人には、大きな病院がいいでしょう。夜勤などもあり忙しいですが、さまざまな経験を積むことができます。
・CRC……治験コーディネーターのことで、治験業務の円滑な進行と運営を支援する専門家です。臨床から転職する看護師が多く、医療行為はしないので、スキルはそれほど重視されません。臨床経験があれば問題なく、全体的に若い世代が中心で、髪型や服装も比較的自由です。夜勤もありませんので、規則正しい働き方をしたい人にいいでしょう。
・デイサービス、訪問看護……個人の判断が求められる仕事となりますので、多くの臨床経験が必要となります。ただ、今後どんどんニーズが増える分野ですので、若手の内に臨床経験を積んでおくと、いずれ転職する際に有利でしょう。注射などの基本的なスキルも見直すと良いですね。苦手な人は訓練です。
参考「看護のお仕事」