新人看護師は注射が苦手?

ベテラン看護師から若手看護師へのアドバイス

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aboutme今年で22年目になる看護師です。端から見ると「ベテラン」ということになるのでしょうか?院内の若手の指導や関連の看護師養成施設で臨時講師をしたりすることもありますが、私自身まだまだ発展途上と思っていて、日々勉強をしています。そんな立場から自分の勉強と若い看護師へのアドバイスを兼ねて、普段あまり言えないこともまとめてみました。

注射が苦手な看護師へ

注射が苦手な看護師へ

基本的には、看護師で注射が苦手な人はほとんどいないと思われます。なぜかといわれると、看護師の仕事を続けていると、注射をする機会は何度もあり、回数を重ねるごとに自然と上手くなっていくからです。看護師の仕事内容は煩雑で、次から次へと増えていきます。それらをこなすためには、注射が苦手だと言っている暇はないのです。注射をしなければその仕事は終わらないという場合もあるのですから、それらをこなしている内にどんどん手際もよくなり上手になっていくのです。


注射が苦手な看護師

そのため、看護師にとって、注射が苦手だと思うのは、初期の段階(新人看護師)の間だけと考えられます。ほかに、ベテラン看護師にもかかわらず、注射が苦手という人もいらっしゃいますが、その理由としては、あまり注射をしないような医療機関でない介護施設や福祉施設に入職、勤務している場合などがあげられます。注射をする機会が減少すると、もともと得意な人であっても、徐々に苦手になっていく可能性があるのです。では、看護師で注射が苦手だという人が、上手くなるにはどうすればいいのか?

注射が上手くなるには

それは、注射をする機会が多い職場に勤務することでしょう。たとえば、採血が下手な場合は、採血ばかりをする外来勤務などで勤務するといいでしょう。また、病棟勤務の場合だと、内科も外科もよく注射をしますので、苦手を克服するためにも、病棟勤務をして、進んで注射の仕事を担当することで、回数を重ねることができて、自然と上手くなり、苦手意識を克服できるでしょう。注射の技術は、少しの経験で上手くなります。注射をする機会を少しでも増やしましょう。

血管確保のための注射

そうやって注射が上手くなった看護師でも、一時的に注射が苦手になるときがあります。それは高齢者や末期の患者さんが多い中での血管確保のための注射です。これは病気と年齢のために血管が細くなり、注射をするための血管を探すことが容易ではなくなるからです。血管は栄養が通りますので、食事ができなくなると自然に細くなってしまいます。何度も治療のために注射していると、血管が硬くなったり、弾力がなくなったり、皮膚の表面から血管を探すことが困難になったりします。このとき、注射が上手い看護師というのは、血管を探すのが上手い看護師ということになります。血管を見つけるのに時間のかかる看護師は、性急な仕事を済ませてから落ち着いて注射を行ないます。そのときの調子によって、血管が上手く探せなかった場合は、他の看護師に変わってもらいましょう。看護師が変わることによって、すんなりといく場合もあるからです。大切なのは、患者さんに苦痛や負担をかけないことです。